コロナ営業

ぺっぺっぺ...

ぺっぺっぺっぺ...

ふう...このエリアの仕事は終わったかな...

うーん、この仕事もなかなか大変だなぁ...

特効薬作られたら俺らの仕事がなくなっちゃうからな、今のうちに稼いでおかないと。

さて、次はスーパーにでもいこうかな...

ぺっぺっぺ...

ぺっぺっぺっぺっぺ

..........

よし、スーパーに着いたぞ...

さあ、今日もがんばるぞ!

「ちょっと待った!」

ん?

「これ以上はウイルス入れないようになってるんだ。別のエリアに行ってもらえるかな?」

え?

「だから別のエリアに行ってくれないかな?」

なんでですか?

「もう、ここのエリアはだいたいの人がウイルスに対して免疫がある人ばっかりなんだ、これ以上新人が増えたら俺らの仕事がなくなっちゃうよ、違うエリアに行ってくれ。」

わ、わかりました。

......

次は公園をに行ってみよう。あそこなら遊んでる子供達に接触するのは容易だからな、よし仕事を始めようか。

「ちょっと待った!」

え?

「ここで仕事をするのはちょっと待ってもらおうか...」

え?

とりあえず、ここは俺らの敷地になってしまってるからね、すでに土地代は払ってるんだよ。ここで仕事をするのはできないよ。営業許可者はないのかい?

営業許可者?

うん、

いや、ないです。

ないってなんだね...君はここら辺では新人かね...はぁ、困るんだよ、君みたいにあたり構わず仕事をする人は...

はあ、すみません、

うん、気をつけるんだよ。ここで働きたかったら従業員として働きなさい。

え?

日給で子供2人、大人1人だね。もちろんボーナスも考えようと思ってるんだよ。さあ、どうする?

え?ちょっと何いってるですか?私達コロナなんですよ?そんなのおかしくないですか?

え?いやいや、これくらい当たり前だよ、なんだい君、コロナでもウイルスはウイルスだ権利はあるはずだよ。それなのに君はないというのかい。それは偏見というものだよ。時代と共に変わるのがウイルスだだったら雇用形態も変えていかないとな。君もウイルスならそれくらいの知識はつけなさい。

ええ?は、はい...

うーん、これは困ったなぁ...どうしようかなぁ

 

とある日.....

 

ぺっぺっぺ...

ぺっぺっぺっぺ...

ふう...このエリアの仕事は終わったかな...

うーん、この仕事もなかなか大変だなぁ...

特効薬作られたら俺らの仕事がなくなっちゃうからな、今のうちに稼いでおかないと。

さて、次はスーパーでペンディングでもしようかな...

 

「ねえねえ?君君、」

あ、はい。

営業許可者は持っているのかな?

 

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