神様の憂鬱

神「あー今日もいそがしいなぁ。次は.....人間審査?あーもうめんどくさい、どんだけ仕事あるんだよ」

 

部下「この書類もお願いしますー」

 

神「あーもうふざけんなよいくら何でも多すぎだろ。神なのになんでこんな仕事があんだよ。労基もないし何が天国だよおかしいだろこんなの」

 

天使「ねぇねぇ、神様、忙しそうでね。何してるの?」

 

神「あーいま人間の転生手続きやってんだけどねーあまりにも多すぎてめんどくさいわ」

 

天使「ふーん、なら他の神に丸投げしちゃえば?どうせばれないよ。神の正確な数はわからないけど八百万いるっていうしねー、いくらいるかわからないよ」

 

神「んーまあ、そうなんだけどさーそれだと他の神に迷惑かかっちゃうしょ?それだともうしわけないからさー」

 

天使「.....ふーん、頑張ってね神様。」

 

 

............

 

神「ああ!もう!死にすぎだよ!ほんと!人間増えすぎだよ!なんなんだよもー。」

 

天使「どうしたの?」

 

神「いやもうさ、俺がこんなにいそがしいのってさ実際問題人間が原因な気がするんだよね。もう人間ムカつくわ。ちょっと大災害起こしてくるわ」

 

天使「んーそれはやめたほうがいいんじゃない?」

 

神「なんで?」

 

天使「だって神を生み出した存在が人間なんだろ?その人間を滅ぼしたら俺らの存在なくならない?やばいんじゃないの?」

 

神「えーマジでじゃあ実質俺らの生みの親って人間なの?えーそれじゃあ人間が神様みたいなもんじゃん何だよそれ」

 

天使「まあ、仕方がないことだけどそうだねぇ」

 

神「えーでもなんかすごいむかつくわ。人間滅ぼしたいわ、いやマジで滅ぼしたい。」

 

天使「んーでも神様、あそこの人間見てよ、ほらすごい祈りささげてるでしょ?私たちのためにあそこまでやってくれるんだよ。」

 

神「....まあ、そうだな、あそこまで信仰してくれてるからな、なら頑張るか。」

 

............

神「ああああああ、人間死にすぎだよ。ちょっと震度7を1回出しただけじゃん。かんべんしてよもー」

 

天使「何してんの神様」

 

神「いやほらさ.....やっぱり人間うざくなってきてさ。ちょっとだけ災害起こしちゃった」

 

天使「えええええ何してんのそれもう信仰なくなっちゃうじゃん」

 

神「いやもう関係ないよ、うざいし」

 

天使「いやいやそれもう殺人者じゃん。人殺しじゃん」

 

神「え?」

 

天使「それもう人間への反逆だよね。許されることじゃないよね?」

 

神「え?え?なら今年はたくさんの人を転生させようかな。俺ホントにひどいことしたかな?」

 

天使「うん、それはもうひどいことだよ早くやったほうがいいよ」

 

神「わかった.....」

 

天使「本当人間に似て手のひら返し得意だなおまえ」