あなたもコロナ教にはいりませんか?

ん?なんだこのチラシ....

 

あなたもコロナ教にはいりませんか? コロナ様はあなたをいま選別しています。このままではあなた様は苦しむことになります。 あなたもコロナ教に入り祈りを捧げませんか?

 

なんだこれ...いやだなぁ、こんな気持ち悪いことしないでほしいなーとりあえず捨てとこう...

 

ある日...

 

ピンポーン...

ん?

 

怪しげな人「こんにちはーコロナ教です。」

暇男「はぁ...」

「この間のチラシ見ましたか?」

「はぁ...」

「あなたは神に選別されしものなのです。是非私たちコロナ教に入ってはいただけませんか?」

「えぇ...いや、うちはそういうのは結構です...」

「それでも、是非!!入ってください」

「いや、もう結構です。お帰りください!」

バタン!

 

ある日...

 

ピンポーン

ん?

 

怪しげな人「こんにちはー」

暇男「またあなたですか...お帰りください...」

「いえ、でも今日は大変ついていらっしゃいます。コロナの元凶、コロナ様を連れてきました。」

バァーン!!

.....

「えぇ....いや、でも...人間ですよね...」

「しかしこのコロナ様は大変慈悲深きお方...前世はコロナだったそうでその時に我々人間が苦しんでるのを大変心を痛めたそうです。だから、この度コロナ様が私たち人間を救済してくださるそうです。」

「いや、えぇ...どうみてもそこらへんのおっさんですよね...公園で野宿してそうなおじさんですよね...」

「貴様!失礼な!このお方こそコロナ様はだぞ!」

コロナ様「落ち着きなさい。教徒よ、彼はまだこの世界が狂っていることに気付いていないのです...」

「いや、でも...えぇ...元凶ですよね...おかしいですよね...

あの...もう結構です...お帰りください...」

「わかりました...でも、コロナ様に祈りを捧げないとあなた様は本当に選別にあってしまいますよ...」

「いや、もういいです...」

バタン...

 

 

とある日...

暇男「ああ...なんかヤバイな、熱っぽいな...

とりあえずこれは保健所に検査してもらった方がいいかな...」

.....もしもし

暇男「ああ...あの、少し熱っぽいのですが、検査してもらってもよろしいでしょうか?」

 

.....大変申し訳ございません。ただ今検査をすることができないので、しばらくは自宅待機してもらえないでしょうか?

 

暇男「はぁ...それでも、なんとかして欲しいんですけど...死んでしまってはどうしようもないですよね...」

 

....本当に申し訳ございません。もう今日の検査できる人数を超えてしまっているのでできないのですよ...大変申し訳ございませんがしばらくは自宅で様子みてください...

ガチャン!

 

.....くそ...

 

ピンポーン

ん?

 

怪しげな人「あのーコロナ教のものです。」

暇男「ああ...いま体調悪いので...帰ってもらえないですか?」

怪しげな人「ん?それはもしかして熱が37.5以上あってご飯の味もよくわからないですか?」

暇男「ええ...まあ、そんなところです。」

怪しげな人「少しお待ち下さい...もしかしたら私たちが助けられるかもしれません。少し外に出てきてもらえないでしょうか?」

暇男「え?はぁ.....わかりました。」

 

ガチャリ...

コロナ様「大丈夫でしょうか?」

暇男「えぇ...いや...あまり良くないと思います。」

コロナ様「では、私の肩に手を当てて」

ん?  ポン...

 

あなたに加護を....

コロナ様「しばらく様子を見てください、またきますから....」

暇男「はぁ...では...」

 

しばらくたった日

暇男「あれからしばらくたったが、体の調子はかなりよくなったな......」

 

.......

 

ピンポーン

コロナ教です。

あ、はーい。

ガチャリ!

コロナ様「あれからどうですか?」

暇男「はい、かなり楽になりました。ありがとうございます。」

コロナ様「なら、良かった...では私は去ります...」

暇男「え、行ってしまうんですか?今日は勧誘しないのですか?」

コロナ様「えぇ...わたしはあくまでコロナを治すために生まれた存在なのです...治ってくれて本当によかった...これからもあなたに加護を....」

暇男「ちょっ、ちょっと待ってください!」

 

 

とある日....

ピンポーン

暇子「ん?何かしら?」

暇男「あなたもコロナ教にはいりませんか?」