泣いた赤鬼をコロナ風にしてみた
むかーしむかしあるところに山の奥に一軒の家がありました。
家に住んでいるのは赤鬼です。
二本の角が生えている赤鬼は青鬼という友達がいました。
その二人はとっても仲の良い友達同士でした。
赤い鬼は村の人間と仲良くなりたいと思っていました。
しかし、村の人たちは怖がって近づこうとしませんでした。
すると青鬼はある提案をしました。
「僕が村で暴れるから赤鬼君、君が止めてくれよ。そしたら村の人たちはきっと信用してくれる。」
そして、計画実行日赤鬼と青鬼は村で茫然としていました。
人間と人間同士が喧嘩をしていたのです。
赤鬼と青鬼は喧嘩を止めようと近づこうとしたのですが、人間は半径2mははなれろ!
コロナに感染しちまうだろうがと言われてしまいました。
赤鬼と青鬼は訳も分からずに事情をきくと村の人は
「疫病がはやっているんだよ、私たち平民は明日食うものもない、働き手もない、国は自粛をしろとは言っているが働かなきゃ生きてはいけないんだ!
助けてくれ!おれはどうすればいいんだ!」
それを聞いた周りの人が
「そうだそうだ!」
「国のせいだ!」
「お金をよこせ!」
「だれかたすけて!」
と町の人はわめきだしました
赤鬼はそれを聞いて困った顔をして失望しました。
「私は今までこんな人と仲良くなりたかったのか.....
同じ種族同士仲良くできない奴らに私となんか分かり合えるわけなんかない」
青鬼はそれを聞いて泣きました....
「ああ、その通りだ赤鬼、悲しい。なんて悲しいやつらなんだ」
そして青鬼と赤鬼は二度と町へは行かず家でひっそりとくらしましたとさ。